Read Between the Lines 空気を読む

24 06 2008

日本滞在歴5年のアメリカ人の友人が言う。「空気、読んでよー。」

同じセリフをもし英語で言われたら、とよく考えるのだがこの場合、’Read between the lines’, ‘We want to be on the same page’ あたりか。’read the atmosphere’「雰囲気を読む」っていうのも近い気はするが、「シャワーが働く」同様、意味は分かるが通常は使わないかも。(’S*みゅーただ今来日中’ご参照)

空気を読む、って日本の「気遣う」文化のひとつだと思う。場の雰囲気をつかむ、周囲を気遣う、案じる。調和、ハーモニーを重んずる日本らしい言い回しだ。

ある日、私は表参道の地下鉄構内を歩いていた。頭痛のためちょっとフラフラしていたのか、階段のラスト3段を転げ落ちてしまった。そういう日に限って真っ赤なハーフコートとか着ていて、結構派手に*見えた*らしく周囲から「きゃー」とかいう声も聞こえた。でもちょっとしたかすり傷程度ですんだので、ぜーんぜん大丈夫。ちょっとふらふらしながらも、恥ずかしいので急いで立ち上がり、ハジの方に寄って服についた汚れを払い落とした。この間、1分程度。ここで私に手を貸すものは誰ひとりいなかった。

これは周囲にいた日本人が冷たかったのでは決してなく、これも「気遣い」文化のひとつなのだ。キズがたいしたことがなく、私はすぐに立ち上がった。「公の場で派手に転び、恥ずかしいと思っているだろう私」を案じてくださったのだ。「気をかけてあげない」気遣い、とでも言おうか。

もしアメリカで同じことが起こったらこうはいかない。周囲の人が私に手を貸してくれたことだろう。そのキズの程度に関係なく。

その昔、ロサンゼルスでバスに乗った。停留所に到着し、初老風の女性がバス後方のドアからゆっくりと下車するところだった。それに気づかず、バスの運転手がドアを閉めようとしたその瞬間、同乗していた5人の乗客が一斉に叫んだ。’Hold the door!’ 

真冬のNYC、セントラル・パークにて。浮浪者がいすの上で寝ていた。雪がぱらつき、次第に本降りになっていった。数時間後に同じ場所を通過すると、その浮浪者の上に何重にも毛布やらビニールシートがかぶせられていた。きっと近所の人たちが持ち寄ったのだろう。

「気をかけてあげる」のがアメリカの気遣いなのだ。

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