Extreme Live @ HOB エクストリーム やっぱりこれがしっくりくるのだよ、ヌーノ君。

1 09 2008

ほぼ元通りに収まった感のあるエクストリーム。安堵。日本やヨーロッパ、地元のボストンではもうとっくの昔に単発のショーはやったかもしれないが、北米での本格的なツアーや、ここロサンゼルスで「公式に」再結成ライブを行うのはこの日が初めてなのだ。エクストリーム、Take Us Alive World Tour。「もうTake meしてくれー」と言わんばかりのギタリストたちで埋まったハウス・オブ・ブルース。2008年8月26日、完売だ。

ヒット曲はあったものの90年代のオルタナの波にのまれてしまった、運の悪いバンドたちのひとつだったエクストリーム。ある年、イギリスのドニントン・フェスティバルに行く機会があった。エアロがヘッドライナーでその前がエクストリーム、あとはバイオハザード、パンテラ周辺のバンドが列挙していた年だ。

もうイギリスの観衆のエクストリームに対する失礼な態度といったらなかった。彼らはビールを入れたプラスティック容器を会場に持ち込みライブを見ながら飲む。当然飲めば出る。で、空になった容器の中に出し、そしてふたをはずしたまま (おぉーのー!)エクストリームのステージに向けて投げるのだ。しかもわざと回転させながら。残酷。

観客席とステージの間には結構な広さのフォトグラファー用ピットがあったため、それらがステージまで届くことはほとんどなかったが、(フォトグラファーの皆様が一番悲劇を被った)その悪臭たるや。 一方、喜んでいたのはエアロの現地スタッフ。エクストリームで「用足し」が終われば観衆はすっきりして、次に登場するエアロのステージでは悪臭がしなくて済むから、とか言ってやがんの、ったく。 バンドはライブを中断することもなく、最後まできちっと演奏をこなしステージを去った・・・。あー。今でもあのグレイな空と6万人観衆のシーンを悲壮感と共に覚えている・・・。

エクストリームが’More Than Words’をセットリストから外したのはこの直後からだったかと思う。言っておくがこのドニントンはもう10年以上前の話だ。時代がそういう時代だったのだ。モッシュのためにライブに行く時代。よりハードさが求められ、メロディよりも強いビートを欲望していた時代。「野郎な」のニオイがしないバンドはすべて除外されていた90年代前半のことだ。

そして今、私たちが一番見たかったエクストリームが帰ってきたのであーる。完全復活。

HOBの観客の、ものすごいエネルギーがびしびし肌に突き刺さってくる感じはどう表現するのか。快感。かつてヌーノがアメリカのトーク番組のハコバン・ギタリストをやるのも見た。バンドを何度も変身させるのも見た;Poなんとかとか、Drama-, Mo-, Sate – とか。だがどれもしっくりいかなかった、私の中では。

私は’III Sides to Every Story’がずっと好きだったのだが、HOBの会場でファンたちとおしゃりべりしたら、実は結構みんなも同じ意見だったのだ。「なんだー、みんなもこのへんのエクストリームのこと好きだったんじゃん。」

オープニングの’Comfortably Dumb’からグルーヴをブイブイ言わせて飛ばす。以下順不同。Star, It’s a Monster, Take us alive, Decadence dance, Do you wanna play, Hole hearted, Get a funk out, Kid ego, More than words, Am I ever gonna change, Midnight express, Flight of the wounded bumblebee…and more。私が一番「ダイナマイト!」と感じたのが(!?)Cupid’s dead. またHeavy Metal Hornsを引き連れてツアーに出てもらいたいところだ。

アンコールではZepのCommunication Breakdownもやっちゃうサービスぶり。サイコー!ヌーノがギターソロを決めた直後にいつも不思議な「間」がある。「一体今のは何だったのだ?」と 観客が 困惑している「間」。または感激のあまりため息をしている「間」である。で、その直後に割れんばかりの歓声が起こる。

ゲイリーのエンターテナーぶりも健在だ。’Freddie Mercury Tribute Concert’で見せた彼のパフォーマンスは今でもファンの間で賞賛されている。実際、HOBでのライブ後、ゲイリーにそれを興奮気味に伝えるファンが何人もいた。ドラムのケヴィンもしっかりライブを支えていたし、パットのベース&コーラスワークもバンドには欠かせない。やっぱこのメンツでないと、Cupid’s deadも修まらないのだ。

今夜のファウンデーションRMのシーンは・・・ヌーノが最近コラボをしているというSteve Perry、AICのSean、DokkenやEric Sardina’s bandのメンバー、Paul Gilbert、R&R photographerのNeil Zlozower、ZepAGAINのSteve…などなど。ショットがバンバン振る舞われ、バンドメンバーも上機嫌でゲストと歓談したり、ファンと写真に収まったりしている。

Steve Perryは最初から最後までライブを客席から見ていた。アンコール前に会場からスティーヴ・ペリー・コールが起こったくらい。前回私がSteve Perryを見かけたのは地元のレストランにて。私がテイクアウトでオーダーした物をピックアップしにいったら、目の前でご飯食べてた。なんたる偶然。ワークアウトしてるんだか、なんかがっしり感あり。あ、偶然と言えばこの日、デヴィッド・エレフソンと話した後、サンセットを歩いていたらゲイリーと遭遇した。他のメンバーはステージでまだサウンド・チェックしていたので、この点ボーカルはちょっと役得なのか?

もうこの夜、私はエクストリームのグルーヴにknock outされっ放し。通常、2階のテーブル客は着席しているのに、この日は総立ちでバルコニーが落ちるかと思ったくらい、皆前に詰め寄っていた。

この1月、NAMM SHOWのパーティでバンドが1回のみの再結成ライブを行った。そこでもエラい盛り上がったのだが、「ここに集まる人は一般のファンじゃないしな」と勘繰った私が間違っていた。ファンたちもバンドの今後の活動に注目している。(コーラス部分とか「観衆が」上手にはもってんの。ステージからヌーノも、「そっか、ここにいるのはみんなミュージシャンだっけ。どーりで上手いわけだ。」と漏らしてた。ふふ。)ライブ後のヒルトン・バーでもたくさんのファンたちに囲まれていた。女も男もヌーノとゲイリーを追うってどうよ。(男=ギターキッズってことね、念のため)

5,6年前、アメリカのVh1で’Band Re-united’という番組があった。(YouTube、もしくは西新宿あたりで見つかるのでは?)これは解散したバンドを説得、決裂したメンバーをとりもって夢の再結成ライブを実現させる、という所謂リアリティTVなのだが、これにエクストリームがフィーチャーされたのだ。

当時ボストンで大工をやっていたゲイリーを番組レポーターが捕まえて、ゲイリーの目から見た解散の原因を聞いたり、パットの牧場やポールのマネージメント・オフィスにも出向き、彼らの話も聞いた。

バンドの継続は「結婚」、そして解散は「離婚」とリンクさせる人も多い。彼らのコメントを聞くとまさしく「離婚」を経験したカップルのようだった。He said, she said. 誰がこう言った、あー言った。いや俺は言っていない・・・ミス・コミュニケーションの連続なのだ。番組サイドの説得の甲斐あって、ゲイリー、パット、ポールは「再結成ライブ」に同意したのだが、ヌーノだけはカメラの前にすら現れず、結局、再結成ライブは実現しなかった。当時のファンの落胆ようといったらなかった。しかーし!待った甲斐あったぜ。HOBの夜はそんなふうに思わせるライブだった。

継続は力なり。メンバー間のケミストリーがステージからバンバン感じられる夜だった。12月の来日公演、期待していいっすよ、まじで。

厳しいセキュリティ・チェックを乗り越え、この日のライブをビデオに納めYouTubeにアップしたすごい人がいる。ありがとー!!

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